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紅いコーリャン 鞏俐(コン・リー)の映画2

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『紅いコーリャン』(原題:紅高粱)は、1987年製作の中国映画。張芸謀(チャン・イーモウ)の初監督作品で、主演は鞏俐(コン・リー)。2人のコンビはその後も数々の作品を世に送り出すことになる。原作は莫言の『赤い高粱』『続 赤い高粱』。

概要

紅(あか)を基調とした鮮烈な映像美が特徴で、神話的なエピソードを交えながら物語は語られる。特に強烈な色彩を強調した映像は、後の張芸謀・鞏俐コンビによる作品である『菊豆(チュイトウ)』『紅夢』『上海ルージュ』にも特徴的である。

この映画は、国外でも大きな反響を呼んだが、中国国内でも賛否両論が巻き起こり、「『紅いコーリャン』現象」と呼ばれるほどだった。中国映画史の中でも時代を画する作品の一つだと言える。1988年のベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したほか、百花奨・金鶏奨でも最優秀作品賞を受賞している。

あらすじ

舞台は1930年代末の日中戦争中の山東省。私(語り手)の祖母・九児(Jiu’er)は、ラバ1頭で父に売られ、親子ほど年の離れたハンセン病患者の、造り酒屋の男の元に嫁ぐことになる。御輿で嫁入りに向かう途中、彼女は強盗たちに襲われるが、御輿の担ぎ手・余(Yu)に救われる。実家に里帰りして、再び嫁ぎ先に向かう道すがら、再び強盗が彼女を襲うが、その正体は余だった。お互いに惹かれあっていた2人は、コーリャン畑で結ばれることになる。やがて夫が行方不明となり、造り酒屋を継いだ九児は余と結婚。コーリャン畑で結ばれた日に身ごもった子供も生まれ、幸せな日々が続くのだが、やがてそこに日本軍が侵攻してくる……。(以上Wikkipedia)

突然現れた日本兵

突然日本軍の一小隊が軍用車両のトラックとともにコウーリャン畑の道に現れます。彼らはだらしない軍装をしており、村民たちを一列に並ばせ、銃剣で脅しながらコウーリャンを踏み倒して前進させます。軍用の道路を急ごしらえすることが目的のようです。

コーリャンを踏み固めさせられる村人たち

コーリャンが踏み倒されてできた広い原っぱに何故か牛の死体から皮を剥ぐ職人がいて、真っ赤な血が流れながら刃物で皮をはぐシーンが延々と続きます。牛の死に顔が大写しとなりそこに刃物が切り込まれます。普通の人は正視できなきませ ん。

日本軍の軍用車両にはいつの間にか日本軍に抵抗して捉えられた中国人が縛られて吊るされています。日本兵の隊長はその皮剥職人に吊るされ男の皮を剥げと命令します。そうしなければお前を殺すと脅します。村人は全員その前に集められており、ついに遂行されたこの非人間的な行為の一部始終を見るように強制されます。

日本兵の指示は…

抗日ドラマとの共通点

中国での滞在期間中にテレビでの抗日ドラマに見慣れていますが、これほど酷い日本兵の蛮行は記憶にありません。抗日ドラマでも敵役である日本兵の行いはとても人間とは思えないもので、それはまさしく人ではなく鬼子(日本兵の蔑称)に相応しいものです。その行いが非人間的であればあるほど、最後の場面で反撃と復讐に立ち上がる、戦士や民衆にたいして、視聴者のやんやの喝さいが湧きおこり、溜飲を下げるのです。

 

中国共産党の国恥政策(共産党政権がなければかつてのようにが外敵からひどい目に合い、恥辱を味わうことになる)で始まったこの抗日ドラマですが、やがて定型化し、現在では日本における水戸黄門のような、家族みんなで安心してみていられる勧善懲悪のドラマと化しています。

「紅いコーリャン」も日本兵が出てきてからは、この抗日ドラマとさほど変わらない展開になっていきます。しかし、テレビでの日本兵の非人間的性さはどこか滑稽でもあり、こんな人間がどこの世界に存在するものかと、幾分日本人として余裕があってみられるのですが、この映画はそうはいきません。張芸謀監督による血の紅色が協調された映像は生々しく、より日本兵の残忍性が際出される結果となっています。観ている日本人としては顔をそむけたくなります。

赤いコーリャン酒を飲んで日本軍への復讐を誓う

 

映画前半の物語の展開と映像の美しさには惹きつけられるが、後半の抗日ドラマもどきはいささか引いてしまうのが正直なところ。ベルリン国際映画祭で金熊賞を受けたこの作品、国際的な評価がどのようなところにあったのか気になるところではある。

 

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