中国の風習

ことし(2020年)の春節はいつから?

投稿日:1月 15, 2020 更新日:

ことし(2020年)の春節での元旦(初一)は1月25日です。

12月の半ばに中国政府の国務院が来年のカレンダーを発表します。公式な春節休暇は通常7日間あり、ことしは大晦日(徐夕)の1月24日から六日目(初六)つまり1月30日までの7日間となりました。それに加えて1月19日(日)と2月1日(土)が振替休日ならぬ振替平日、つまり出勤日となります。
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日本企業の春節対策

中国に進出した日本企業の工場では春節時期の従業員の確保が重要な問題となります。日本の本社も含め、顧客である日本や欧米の企業は通常に稼働しているため部品の供給を止めるわけにはいかないためです。本社から「この忙しい時に稼働停止して、何のんびり長期休暇をしているのだ」とまるでこちら(中国)の事情を理解してくれません。

逆に、日本の長い休暇である年末年始期間は、中国では元日のみの一般的な祝日であり、その他の日は仕事をしているわけです。4月末から5月初にかけたゴールデンウイークもしかりです。この辺はそれぞれの国の事情があるとは理屈ではわかっていても、自分の業務に支障が生じるとかなか納得してもらえないところです。

中国での工場運営者としては早めに人員確保するためにもスケジュールを早い時期に前もって知りたいと思うのですが、中国人の生産管理担当者などに「来年の春節休暇はいつからいつまでなの?」と聞いても、あいまいな返事しか返ってきません。国務院の発表がないと分からないというのです。それも12月の半ばになってから発表されるというのです。

来年のカレンダーなんて日本では10月にもなれば売り始めているので、とても理解できない話です。春節にしたって前もって計算でいつになるのかわかるはずですが、春節の7日間の休みを確保するために中国政府は経済活動にあまり影響しないように、前後2日を休日から平日に振り替えることにしており、この日付調整をぎりぎりの日程で行って発表しているようです。ことし(2020年)は前述のとおり1月19日(日)と2月1日(土)の二日が平日扱いとなります。通常であればこの日は休日なので従業員が出勤した場合は休日割増の賃金となりますが、中国政府の決定した平日扱いですので通常の賃金でいいことになります。

 

旧暦と新暦の関係

ところで、春節が旧暦(中国では一般的に農歴とっている)である太陰太陽暦での正月になるのであるが、中国にいてもなぜ毎年違い時には1か月も違うのかは正直言って理解していなかった。それで少し調べて分かったのは以下のとおりです。

 

通常我々が使っている太陽暦は地球が太陽の周りを公転するのを基準として1年を定めた暦法になります。一周期を365日とするわけですが、実際の公転周期は365.24219・・・日なので1年ごとにずれが生じます。同じ日付でも1年後には約0.25日、4年後には約1日のズレが生じてしまうわけです。このズレを調整するため、4年に一度をうるう年として2月29日を加えて1年を366日にします。

一方、太陰太陽暦は、月の満ち欠けを月日の基準とし、太陽の公転周期を考慮した暦法になります。月の満ち欠けの周期をひと月として12ヶ月で1年とします。ところが月の動きは複雑なため、このひと月は29.27日~29.83日と幅があり、平均では約29.5日になります。つまり平年における1年は約29.5日×12ヶ月=353~355日となり、10日程度公転周期とズレが生じてしまいます。

これが、春節を西暦(太陽暦)に直すと毎年約10日ずれてしまう原因です。これを続けていくと、どんどん実際の季節とずれていってしまいます。そうなると田植えの時期や刈り取りの時期を逸してしまうことになり死活問題になってしまします。そこで、3年で約1ヶ月のズレが生じるので、3年に一度、うるう月を加えて1年が13ヶ月となる年を作って調整しています。

2018年の旧暦の元旦は新暦(太陽暦)では2月16日でした。2019年の元旦は2月5日と11日早くなっています。ことし2020年は1月25日ですから更に11日早くなっています。合計で22日のズレが既に生じてしまっていますので、2021年はうるう年となってひと月分が加算され2月12日が元日となります。

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春節の過ごし方
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