中国の風習 中国の食べ物

中国でのお茶の飲み方

投稿日:12月 18, 2017 更新日:

上海に赴任をして赴任して間もないころ、中国人の来客者と通訳を交えて応接で話をする機会がありました。会社の女性がお茶を入れた紙コップを持って入ってきて、それぞれの前に置きました。これが中国でのお茶との最初の出会いでした。緊張していた私は気分を解きほぐすためにお茶を飲もうとして手を伸ばして紙コップを持った時に、思わす紙コップの中をみて目を見張りました。

お茶の葉を避けながらお茶を飲む

紙コップの中のお茶は日本のお茶度同じ薄い緑色をして湯気が出ていましたが、お茶の表面にお茶葉が浮いていたのです。日本では茶柱が立つという言葉があるぐらいですから、お茶の中にお茶の葉が入っていることはごく自然なことですが、表面に浮いていることは余りありません。しかもこのお茶葉はとても長くで2cmほどもあり、大量に浮いているためにお湯が見えないほどにひしめき合っているのですす。

私は考えました。そして分かりました。これは日本のように急須で濾して入れたものではなく、紙コップに先に茶の葉を入れておいてそれにお湯を注いだだけだと。しかし、お茶の入れ方は分かったとしても肝心の飲み方が分かりません。このまま飲んでは口の中がお茶の葉っぱだらけになって話もできなくなってしまいます。

紙コップに入った中国茶

 

紙コップを持ったままどうしたものかと思案していると、対面の中国の人が紙コップをに手を伸ばしましたので、その人の飲み方を観察することにしました。それを真似すればいいはずです。

彼は持った紙コップを口元まで運び、唇をすぼめたかと思うとふうふうと息を吹きかけました。そうやって表面に浮いた茶の葉を向こう側に息で押しやると、開いた空間に素早く口をつけてお茶をすすったのです。それを見て、なんだそれでいいのかと思った思った私は早速真似をしたのですが、長い茶の葉を4,5本一緒に口の中に吸い込んでしまいました。それを口から出すに出せず、ついにあきらめてそのまま飲み込んでしまいました。やはりそれなりにコツはいるようですが、そのコツを上海を離れる最後まで習得することはできませんでした。

後で知ったことですが、中国にも日本の茶道のような古式に則ったお茶の飲み方があり、その場合は急須を使ってお茶を濾してから、茶碗に注ぎます。しかし、通常の日常的はお茶の飲みかたは、器に入れたお茶に単にお湯を注ぐだけです。

会社での中国人従業員の飲み物

さて、職場で中国人スタッフは何を飲んでいるかと言えばほとんどがお茶です。会社には授業員が2000人近くいますが飲み物の自動販売機は一台もありません。屋外にもありません。中国中どこに行っても屋外に自動販売機を見ることはありません。理由は簡単で機械ごと盗まれるからです。

その代わり、給水器がフロアごとに設置されています。給水器には水とお湯の二つの蛇口があり、結構熱いお湯を飲むことができます。彼らはブラスチック性の細長い蓋つきの器を各自用意して思い思いのお茶葉を入れて飲んでいます。それも一種類のお茶ではなく何種類も混ざったもので、小さな花が肺いていることもあれば木の実が入っているものもあり、自分たちの好みのお茶を作って楽しんでいます。オフィスで仕事をしている人たちその器を机に上において仕事の合間に飲んで一息ついています。

私も早速スーパーに行ってその蓋つきの容器とお茶を買ってきて、机に常備しました。私の場合は中の茶が出てこないように網目の中蓋が付いたタイプのもを買いました。

街角の小さなお茶の店

街を歩いているとお茶を売っている小さなお店を通り過ぎることがよくあります。客が2,3人も入ればいっぱいになるような狭い店内で中年の女性がぼんやりと奥のテーブルの向こう側に座っている場合が多いのですが、テーブルには茶器が急須と茶碗が並んでおり、その場で伝統的な入れ方でお茶を飲ましてくれくれそうなので、いつか入りたいと思いながら入りそびれていました。

街角のありふれたお茶の店

 

あるとき、日本からの出張者がお土産に中国のお茶を買いたいというので、スーパーで買うより地元の専門店で買う方が土産話もできると勧めて、以前から見知っているあるお店に連れて行きました。お店のそれぞれ女性は、私の怪しげな中国語にもよく付き合ってくれて、

数あるお茶の中から勧めてくれたものをそれぞれ買い求めました。そのあとで、お茶を入れてくれますかというと「当然(danran)」と言って準備してくれました。急須にいれたお茶に熱いお湯を入れ、横に並べた小さな茶碗に溢れてこぼれるように、入れたお茶を注ぐと、今度は茶碗に入れたお湯を一旦捨てます。次に改めてお茶を茶碗に注いで、どうぞ召し上げれという具合でした。日本の茶道とはずいぶん違うのだなと感心しながら飲んだお茶はあっさり味の美味しいお茶でした。

中国式茶道

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