上海の生活

上海のスーパーでのショッピングあれこれ

投稿日:4月 29, 2017 更新日:

中国で買い物をするときに日本人が一番困惑するのは、万引き防止のためにカバン類を中に持ち込めないことです。日本の観光客が中国に行って買い物をするようなところは一般の庶民があまり行かないところですので、そのようなことはしていませんが、一般のスーパーマーケットなどはカバンや袋を下げて店に入ることはできません。

私が中国で初めて本屋に入った時は村上春樹や「窓際のとっとちゃん」などの翻訳本が平積みされていましたので、日本の本屋かと錯覚するほどでしたが、大きく違うのは、入り口のレジカウンターにバッグを預けて番号札を貰い、店を出るときに番号札と引換にバッグを受け取らなければならないことでした。

ロッカーの操作ミスにご用心

大型スーパーなどでは入り口で係員が見ており、小さなバッグは見逃してくれますが、それ以外の入れ物を持って以って入ろうとすると遮られ、ロッカーに入れるよう指示されます。

ロッカーはコイン式ではなく日本の屋外駐車場によく使われているようなシート式です。開いているボックスにバッグを入れて戸を閉じそのボックスの番号を覚えて、操作盤のあるところに行ってその番号を押すと、バーコードが打たれシートが出てくるので、それを持って買い物をするのです。買い物を終えてレジを済ましたあと、操作盤にシートを挿入すると、その番号のボックスの戸が開錠されるしくみです。

シートをなくしたり、操作の手順を間違うと、係員に説明して開けてもらう事になりますが、これがとても厄介なことなのです。日本のように店員がお客様第一で対応してくれても、そのボックスの中の荷物が自分のものであることを証明する必要があるでしょうが、中国で言葉の壁のがある上に、係員が顧客第一という考えなど微塵もない中年のおじさんだったりしますので、声をかけるには勇気が要ります。
ある時手順を間違えたらしく、荷物をしまって戸を閉めたあとに、操作盤に番号を押してもシートが出てこなかったときがありました。まだ中国に着たばかりの私は係員に声をかける勇気もなく、しばらく右往左往しましたが、ついにあきらめて休日ではありましたが会社の中国人スタッフである李さんに携帯電話で電話をかけて助けを求めました。

李さんに事情を説明したあとに、係員にこの電話に出てくれと辛うじて中国語で話して、携帯電話を手渡しました。係員は李さんと電話で話しながらちらりと私を見るので、私は身の縮む思いでした。

話を理解したらしい係員は私に電話を手渡しながら話をしろと促しました。電話を代わると、李さんはロッカーに入っているもののバッグの特徴を詳しく聞いて、再度係員に説明してくれました。係員はマスターキーで中をあけてバッグを確認したあと無表情にその場を離れていきました。
このことに懲りた私は財布を入れたポーチ以外を以ってスーパーにいくのを止めました。買い物をした後にレジで支払いするときに「要袋子」と言って、レジ袋も一緒に購入することにしました。


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おばさん店員には縄張りがあった

大型スーパーでは同じ制服を着たおばさんが売り場によくいますが、大抵は2,3人で固まっておしゃべりをしていて、客の方から何かを依頼をしないと、客がいることなど眼中にないと言った感じです。
赴任して初めての冬が近づき、寒くなってきましたので大型スーパーで毛布を購入したときの話です。毛布売り場であれこれ見ていると店員のおばさんが近寄ってどんなのを探しているのかと聞くので片言の中国語で説明すると、どこの地方のものか聞かれました。

日本人だと答えると急に顔をほころばせて、家で日本ドラマをよく観ているよといい、これがおすすめだと言ってある商品を取って見せてくれました。確かに物もよく、値段も手ごろなのでそれを買うことにしてカートに乗せてレジのあるほうに歩きだしました。おばさんはにこやかに見送ってくれました。

少し行くとまだ毛布売り場が続いていてそこにたむろしている数人のおばさん店員の前を通り過ぎようとした時です。そのうちの一人が私のカートに乗っている毛布を見て声をかけてきました。その毛布と同じ規格でもっと安いのがあるよというのです。

おばさんはこちらにおいでと手招きをしてある毛布を引き出して、こっちの方がお買い得だよというのです。確かに物は同じようで値段を聞くとかなり安いです。

気持ちは動きましたが、もうこの毛布を買うことで持って来ちゃったのでいまさら変えるのは面倒だというと、それならと勝手に毛布を入れ替えて「私が戻しておいてあげる」というのです。

まあ、安いに越したことはないかと納得してそのままレジの方に歩き出しましたが、しばらくして後ろの方で声がするので振り返ると、最初のおばさんと後のほうのおばさんが言い争いをしているのが見えました。

なんとなくまずい感じがしてレジの方に急いで向かいました。後で聞くと、おばさん達には縄張りがあって、自分の持ち場での売り上げはリベートがもらえるようなのです。最初のおばさんは利益を横取りされて怒ったのでした。

靴下売り場にミカンの袋の怪

果物売り場では袋売りしているものは少なく殆どのものは裸のまま山積みされて売られています。目玉の果物は大きな台の上にピラミッドのようにうず高く盛られていて、その中から気に入ったものそこの置いてあるロール式のポリ袋を引き出して中に入れるのです。

その袋を軽量係の店員のところに持っていくと重量を測り単価をかけた値段票を袋に張って封をしてくれるのですが、込んでいるときはこれに列が出来ます。日本人らしく順番に並ぶのですが、横から袋を突き出されると店員はそれを先に処理して、順番に並んでくださいとは決して言いません。ここは我慢し順番が来るのを待つしかありません。

多くの中国の人もそうしているのですが、ルールを守らない人も多いのが事実ですし、それを注意するのは自分の仕事じゃないと考えている店員が多いのもまた事実です。


大型スーパーではいろいろな商品の売り場があるのですが時々違う売り場の商品が混ざっているのを目にすることがあります。衣類の売り場で靴下に混ざってミカンの袋があったり、お酒に売り場にキュウリの袋があったりするのです。

一度は買う気になって買い物籠にいれたものの、他の売り場を廻っているうちに気が変わり購入を止めるのですが、それを元の売り場に戻すのではなく、思い立ったその売り場に置いていくのです。

置くと言うよりは日本人の感覚では捨てると言ったほうが良いかもしれません。日本でも最近そのような事態に出会うことがありますが、思わず中国の人がいるのかと周りを見渡してしまいます。
客を客とも思わない無愛想な店員ばかりかというとそうでもありません。あるスーパーは売り場面積が広いのが売りですが、客の要求で在庫品の確認などで時間がかかるので若い男性の店員にローラースケートを履かせて店内を、縦横無尽走り回らせています。

市場開放が進み、スーパー間の客獲得競争が激しくなってくると、自然に客の満足度を上げる方策を撮ることは必死なのでやがては日本のような接客になっていくものと思えますが、粗なるまでにどれだけの時間がかかるのか予測は難しいのではないでしょうか。

→関連記事:上海のスーパーでお肉を買ってみたら

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