上海の生活

上海で「地下鉄に乗って」

投稿日:3月 12, 2017 更新日:

上海で地下鉄に乗って日本との違いを感じるところがいくつかあるのでお話ししたいと思います。

上海の地下鉄は上海万博開催に向けて急ピッチで進められ、一気に倍以上に増えました。私の住んでいた嘉定区にも地下鉄12号線ができ1時間で上海市中心部に着きます。

車でも1時間程度で中心部に行きすから、あまり速い地下鉄とは言えませんが、停車する駅が多いので時間がかかるのです。

12号線は地下鉄と言っても大半は地上を走っており、上海市街地に近づいて初めて地下に潜ります。地上を走る部分は穴を掘らずに既存の幹線道路の上に建設されました。

地下鉄のすべての駅で手荷物検査をしています

日本との大きな違いは、地下鉄の駅の改札で中に入るときに手荷物検査があることです。これは上海万博を成功裏に終わらせるために講じられた危険物持ち込み対策なのですが、ハンドバックなどの小さな携帯品以外は赤外線検査機を通さなくてはならず、空港の手荷物検査と同じですので、混んでいる市内の駅ではすぐに順番待ちの列ができてしまいます。

怖い顔した係員が見ているため、珍しく皆さんおとなしく並んで順番待ちをしています。入り口で手荷物をみてそのまま改札していい人と赤外線検査を受けるべき人の仕分けをする人が一人、検査機の入り口に一人、検査画像を見る人が2人、検査機出口から出てきた荷物を持ち主がとるのを確認している人が一人と、最低でも5人の人が一つの改札口には配置されていることになります。

これがすべての地下鉄の駅に配置されていることになる。私が住んでいるところから最も近い駅は「白銀駅」という名でローカルで余り乗降客のいない小さな駅ですが配置されている機械と人は同じです。



一つでも手抜きの駅があればそこから危険物が持ち込まれることになるからすべての駅で検査を実施しないと意味がありません。

その人員たるや相当な数で、経費もばかにならないと思います。いちいち荷物を検査されるのも煩わしく思え、万博が終わった後はなくなるのだろうと期待していたが結局その後も続いたままであった。今はどうなのでしょうか。

安全を引き続き確保するためと言えば聞こえがいいが、実際には検査を廃止すればかなりの人たちが職を失うことになるので社会問題化するのを市政府が避けているのだろうというのがもっぱらの噂です。

中国では早い者勝ちが原則

上海の地下鉄は最近建設されたものがほとんどなので設備は最先端のものが導入されています。人が線路に落ちないように防護壁がほとんどの駅に設けられています。

日本のような安全柵と言った背の低いものもありますが、上海の市街地の多くの駅ではく、完全に空間が分けられた壁になっていて、電車が止まると一部が開いて出入りするというものです。

日本では降りる人が優先で「道を広く開けて降りる人を通してください」と盛んにアナウンスが流れて、皆さん実際にそうしていますが、上海ではドアの真ん前に立ちふさがって真っ先に電車に乗り込もうとしている人が何人もいます。

降りる方がその人たちをよけながら降りることになってしまいます。そういう人たちはどちらかというと地方から出てきたばかりのひとたちのように見えます。

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電車の中の様子は余り日本と変わりないように思えます。液晶画面が各車両についていますが日本のように窓を遮らないように高い位置にあるのではなく目の高さに設置されています。

市政府の広報をよく流しているのですが、マナーの向上を訴えている映像が面白くてよく見ていました。道を歩きながら唾を吐く女性をとがめる、妻が高層マンションのベランダからゴミを下に投げ捨てるのを夫がたしなめる、駅で倒れてたままの自転車を置いて立去ろうとする人を注意するといった映像が流れなかなか興味深いです。

万博で上海を訪れる外国人が多くなるので、恥ずかしい行為はしないようにとのキャンペーンなのですね。

物売りが来た時に寝たふりをするのは日本人?

日本の地下鉄になくて上海の地下鉄にないものと言えば物売りがくることです。多いのは上海の市街地図を手にして車両から車両へと売り歩いているものです。Ⅰ冊10元ぐらいです。時には物乞いが空き缶のようなものを差出しながら歩いてくることもあります。

日本では電車の中で居眠りする人は多いですが、中国ではあまり見かけません。電車で寝ていると物を盗られたりする危険があるからかもしれません。ヨーロッパでは電車の中で居眠りすることはマナーが悪いとされていてそういう人はいないと聞いたことがあります。

私などは物売りや物乞いが近づいてくるとつい目を閉じて寝たふりをするのですが、中国の人は平然と無視をしています。

地下鉄の車内放送は中国語の勉強になる

上海の地下鉄の車内放送はいつも同じテープを流しています。日本のように「ただいまは除湿をしています」とか「お荷物をお引きくださいとか」や「前の電車との間隔調整をしています」などの生放送はしていません。

「このたびはxx号線を利用してくれてありがとう」から始まって「車内にゴミをすてるな」「危険物は持ち込むな」などの注意事項があって次の停車駅は○○站(駅)です」となり、着いたら「○○站到了」(到着しました)で終わります。

これを一区間ごとに繰り返すだけです。同じ内容をどの線でも繰り返すのでこれを聞き取るのが一つの中国語の勉強になります。聞き取った単語を電子辞書で引いて、少しずつ何と言っているのか分かってくるのは単に電車の中の時間つぶしにとどまらず勉強にもなりますので一つの楽しみになりました

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