中国語

rの発音ができれば本物の中国語習得も近い

投稿日:3月 4, 2017 更新日:

中国語の発音の勉強で一番苦労したものが「r」でした。

発音の学習書を見ると舌の形や口の開き具合など解剖学的な図での説明がありますが、それだけでれで中国人に通じる発音ができるとは思えません。
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どんな国の言語でも同じですがその言語の発音を習得するには実際の音を何度も繰り返して聞き、口や舌の形、息の出し方、などを自分でまねをして、どうすればその音に近い音が出るかを試行錯誤するしか道はありません。

その意味でこの「r」の音は出しにくい音のひとつではあります。

陽気な上海人が中国語の先生

私は朝工場に出勤するときは車を使います。会社の車が迎えに来てくれるのです。運転手は朱(zhu)さんと言って、いたって陽気な上海人の若者です。

私は助手席に乗って、彼とは工場に着くまでの20分ほどを話をするのが日課であり楽しみの一つでもありました。彼は一言の日本語も話せませんので会話はすべて中国語です。

私の覚えたてなので簡単な会話しかできません。今日は何日の何曜日だ。さっき聞いた天気予報では今日は午後から雨が降るらしいといった他愛のない会話です。



その会話の中で彼がいつも指摘する言葉があります、それは「暑い」という言葉です。

「今日は暑くなりそうだ」「昨日は暑くて眠れなかった」などと言うと、決まって「熱的」のredeの発音が違うといって直されます。彼が発音して、私がその真似をしても「違う、こうだ」といって再度やり直す。それが何度やってもOKが出ないのです。

家に帰ってから学習用CDを何度も聞きましたが、reの発音は聞くたびに「ルー」、「ウア」、「ルア」と違って聞こえます。々聞けば聞くほど何が何だか分からなくなる発音です。

彼の運転する車には3年ほど乗りましたがついに最後までOKが出ませんでした。

私としては完璧に彼と同じ発音ができるようになったと思ったのですが。

「日本人」のピンインribenrenのなかのふたつのrは同じ発音なのか

「日」のピンインは「ri」です。この発音はリよりもジに近く聞こえます。英語のrのような発音でriといっても通じません、むしろjiと発音したほうが通じやすいですね。後ろの「人」は英語のrの発音に近いです。

何が言いたいかというと、ピンインは発音記号ではないということです。発音記号なら音は一意に決まるのですが、後ろに続く発音によって変化するということです。

「ri」の発音は「sh]の舌の形のまま喉の奥を震わせつつ息を吐きながら発声すると出ることを試行錯誤の結果やっと会得しました。

あとで発音の教科書を読みかえすと確かにそう書いてあるのです。しかしその時はその通り説明通りにやってみたはずですがその発音は出せなかったのです。

自分が体得したことを言葉で表現するとこういう文になるのはしかないのですが、他の人がその言葉のとおりやろうとしても実際にはできないということがこのことで理解できました。スポーツなどもいくら本を読んでもうまくなる訳ではないと同じです。理屈は一応頭に入れておいて試行錯誤する努力が必要です。

rの発音がどれだけネイティブに近くできるかがその人の中国語力を判断する物差しであると思っています。ただそれができないとしても会話にはそれほど影響しませんから、そればかりに時間かけるのは本末転倒で、多少発音がおぼつかなくとも会話力をつけて会話を楽しむことで中国の人とコミニュケーションズを築くことの方を優先すべきだと思います。

→関連記事:nとngの区別はむずかしい?

→関連記事:r化にみる上海と北京の確執

→関連記事:tとdやqとjの発音の違いは清音と濁音のちがい

 

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