中国語

再見は別れのことば?それとも再会を期することば?中国の挨拶

投稿日:3月 4, 2017 更新日:

中国語の教科書では別れるときの挨拶として「再見」(zai4jian4)が載ってますし、実際に中国では別れるときにはそう言っているのですが、どうも再見は単純に別れの言葉のような気がしません。

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上海の工場に車で通勤するときに、運転してくれる朱さんと挨拶するときはまず、おはようの意の「早上好」から始まります。彼も「早上好」と返します。これは毎朝変わりません。

仕事が終わった時も朱さんが車でマンションまで送ってくれますが、マンションに着いて車を降りるときに彼に何と声をかけるのが適当なのでしょうか。日本ではさしづめ「お世話様でした」「お疲れさまでした」とでも言いそうなところです。幼稚園の送迎バスなら園児は下りてからお辞儀しながら「さようなら」と運転手さんにいいますね。子供が言う挨拶は限られてしまいますので「さよなら」でもいいのでしょう。

私は車を降りるときに朱さんほかに言葉を知らないので「さようなら」に相当する中国語「再見」と声を掛けました。日中辞書を引いても「さようなら」の中語訳は「再見」しか出ていません。すると彼は「明天見」と返して来ました。明日のことを中国語では明天と言いますので「明日会いましょう」という意味になります。彼は明日の朝また迎えに来てくれるのです。

中国語に「さようなら」は存在しない?

その後私は「再見」はあまり使わなくなりました。明日会うなら「明天見」、一日空いて明後日に会う予定なら「后天見」というようにしました。その日が金曜日で今度迎えに来てもらうのが次の週の月曜日なら「周期一見」、つまり「月曜日に会いましょう」といいます。



数時間後の「あとでまたね」ならば「一会見」(一会はちょっとの意)、来年しか会えなければ「明年見」で別れの挨拶となります。そして、何時になるか分からないとき、或いはまた会えるかわからないときにだけ「再見」を使うようになりました。

どの言葉も別れの言葉というよりも、今度はいついつにまたお会いしましょうというニュアンスになります。考えてみると日本語の「さようなら」に相当する中国語が見当たらないことに気づきます。中国の言葉の文化を考えさせてくれ、非常に興味深く思います。とは言っても最近の若者はよく別れ際に「拝拝(baibai)」といいます。言葉は生き物と言いますから中国の言葉もインターネットなどの普及でどんどん新しい表現が生まれています。

 

 

「昼飯食べたか?」は普通の挨拶

朝の会社で中国の人たち同士では「早上好」などと改まった挨拶はしません。「早」(zao3)と一言いうだけです。相手も「早」と返します。

3声ですから低く抑える感じで発音しますので実にそっけなく聞こえます。そのうち私も使ってみたくなり「早」と挨拶しましたが相手は「早上好」としか返してくれません。やはり心やすい人同士でしか使わないようです。

お昼は時に使う挨拶というのはあまり聞いたことはありませんが、3時を過ぎたあたりからの挨拶は「ごはん食べたか」になります。この挨拶に真面目に、何時にどこそこで何を食べたと答えてはいけません。単に「今日も元気か」というような軽い投げかけなので「食べたよ」と返せばいいのです。過去中国では食糧難の時代が長く続き、昼ご飯を食べることもままならないころに相手を気遣って昼ご飯は食べられたかと聞くのが習慣になったといわれています。

夜の挨拶は「晩上好」ですが、実際に中国の人同士でそう挨拶しているのをあまり聞いたことはありません。挨拶をどうしたらいいか困ったときは単純に「ニイハオ」と言えばそれで済みます。

おやすみなさいは「晩安」で、これは普通に使います。

→関連記事:中国の人を名前で呼ぶときはなんと呼べばいいか

→関連記事:「乾杯!」と言わずに何と言ったらいいのか

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