中国の食べ物

「乾杯!」と言わずに何と言ったらいいのか【中国でのお酒の飲み方】

投稿日:3月 2, 2017 更新日:

「乾杯」は文字通り杯(さかずき)を飲み干す意味なので、中国で相手と一緒にグラスに入ったお酒を掲げて「乾杯!」と言った以上は飲み干さないといけません。そうしないと相手が怒るとよく言われていわれます。中国に行く前にそういう話は聞いていましたが、実際に中国でのパーティーを経験してみてどうなのかというと、実際にそうなのでした。

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中国赴任の歓迎会の主賓ともなると、中国人スタッフが次から次と酒の瓶とグラスを持ってやってきて「乾杯しましょう」といいます。気が付くと10人ほどが列を作って順番を待っています。

最初の2,3人は何とか文字通りの乾杯ができますが、それ以上になると、やはり無理があります。無理して飲みつづけて酔いつぶれては、赴任早々醜態をさらけ出すことになってしまいますので避けたいところです。

随意という便利な言葉を教えてくれた

困っていると、「そういう時は随意といえばいいのですよ」と日本語のできるスタッフが教えてくれました。「随意」sui2yi4とは日本語と同じで「こころのままに」の意味となります。

「あなたと心行くまで飲みたいが私は酒は強い方ではないので私が飲める量でおつきあいいたします」というような意味合いになり、相手に対して礼を逸することもありません。



相手が「乾杯!」と言ってグラスを持ち上げたら、微笑みながら「随意!」と合わせればいいのです。でも、それで許してくれる人は中国にはまずいません。必ず、「いや、乾杯だ」といってきます。「乾杯」「随意」を交互に3回ほど繰り返すとやっと「それでいい」ということになり、お互い笑って飲みことになります。もちろん相手は「乾杯と言った以上飲み干さなければなりません。こちらも、いくら随意だといっても一口も飲まないわけにはいきませんので一口飲みますが、その相手が20人ぐらいになりますから、かなりの量を飲みことにはなり、これでは先が思いやられるなと感じたものです。

ビールを飲むときは、冷たいビールを頼みます

中国語でビールは麦酒ではなくて啤酒(pi2jiu3)といいます。レストランでビールを頼むと常温のものしか出てきません。特別に「冷たいビール」と言わないと冷蔵庫で冷やしたビールは出てきません。小さい食堂などではそんなものはないといわれることもあります。

中国の人と会食をしていて、冷たいビールを頼むと必ず「冷たい飲み物はお腹に良くないからやめた方がいい」と言って止められます。中国では冷たい飲み物は飲まないのが習慣となっているのです。最初は郷に入らずば郷に従えと思い、常温のままビールをも飲みましたが、やはりそれでは美味しくなくビールを飲んだ気がしませんので、止めるのも聞かず冷たいビールを頼むようになりました。

最近では、中国でもビールを冷やして飲む人がふえたように思います。

紹興酒は中国ではあまりポピュラーではない?

中国で最も飲まれていて、当然お店でも一番多く売られているのは醸造酒の黄酒(huang2jiu3)です。その中で特に長い期間醸成されたものを老酒(ラオチュー、lao3jiu3)と呼ぶらしいです。どちらかというと茶色なのですがなぜか黄色い酒と呼ばれています。

日本ではこの種の酒を老酒と呼んだり、紹興酒と呼んだりと一定ではない気がしますが、紹興酒は浙江省紹興で作られるお酒のことであり、黄酒のなかの1種類でしかありませんので、中国の人に紹興酒と言っても分からない人が多くいます。

紹興は作家の魯迅の生まれ故郷として中国では特に有名ですが、黄酒の産地としてどれだけ有名なのかは定かではありません。

黄酒の飲みかたは瓶ごと湯銭で温めたものをコップに注いで飲むのが一般的です。アルコール度はそれほど高くはありませんので、時間をかければひとりで1本(720ml)は飲んでしまします。温めて飲むせいか醒めるのも早く、二日酔いにもあまりなりません。

 

白酒は飲み続けると病みつきになる?

黄酒に対して白酒(bai2jiu3)は蒸留酒です。蒸留するのでアルコール度は高く、昔は50度ぐらいあったらしいのですが、いまは38度くらいが一般的です。同じ蒸留酒の焼酎はあまり香りがしませんが、この白酒は「香り高い」酒として有名です。

実際は強烈な匂いがすると言う方が正しい表現だとおもいます。この匂いが鼻について多量は飲めません。よく、中国の人から贈り物としてもらうのですが部屋に飾っているうちに訪ねてくる人に分けてしまうことが多かったようです。日本人の味覚からすると、飲み続けているうちに美味しく感じてきて病みつきになるということはない酒だと思います。

黄酒がほとんどガラスの瓶入りで売られているのに対して、白酒は磁器の瓶に入って売られているものが少なくありません。その形が様々で中には実に個性的なものがあり自分ではあまり飲まなくても日本に帰るときのお土産にはよく買いました。あるとき貰った白酒の磁器の瓶などは奇妙な形をしていて、開け口がどこにあるのか探しても皆目分かりません。長い時間考え込みましたが、結局頭の磁器の部分を割らないことには中のものは飲めないとの結論に達して、実際割って飲むことができました。今でもあれはどうやって作られたのか不思議に思っています。

白酒は強いので温めては飲みません。常温で小さな器で飲むのですが、小さいので一気に飲み干さないと格好がつきません。したがって、白酒で乾杯をしましょうと言われるとつい乾杯で返ししてしまい、それが続くと大変なことになってしまいます。

→関連記事:中国の人を名前で呼ぶときはなんと呼べばいいか

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