上海の生活

上海の住宅に住んで驚いたこと

投稿日:2月 18, 2017 更新日:

上海の住宅は塀で囲まれた「小区」と呼ばれる1区間の中に集合的に建っていて、個人の住宅が道路に面して建っているというのを見た記憶がありません。

平均的な「小区」には、6~12階建てぐらいのアパートが5~10棟ぐらいありますが、最近造成されている小区には富裕層が住んでいる一戸建ての高級建物が同じ敷地内に立ち並ぶものも多く、小区といってもピンからキリまであります。「小区」にはそれぞれ「△△村」、「xx荘」とか「〇〇舎」などの名前がついています。

同じ小区内の高層マンション群と一戸建て群

 

「出入口は通常は2か所で通り抜けができます。ただし、それぞれに守衛所があり複数の守衛が監視していて出入りする車とバイクをすべてチェックしています。 人はノーチェックで通ることができます。古い小区の守衛さんは少しくたびれたおじさんがほとんどですが、私の住んでいた小区はできたばかりの新しい比較的高級な小区でしたので、車を一旦止めるゲートがあり守衛所には常に3人ほどの若者が詰めていました。おそろいの制服に紫色のネクタイにベレー帽を着用しており、なかなか洒落た感じな上に動きもきびきびしていましたのでとてもすがすがしい気がしたものです。

小区の入り口

出入りする車は一台一台チェックされる

 

大きな道路に面している面は単なる塀ではなくて、店舗が連なって壁になっており、食堂や商店、理容店、マッサージやなどが一つの建屋で軒を並べています。

小区を取り囲む店舗の並び(テナントは募集中)

 

アパートは出入口が通常は3か所ありそれぞれに施錠されています。住人は鍵を使って開けるのですが、外来者入力ボタンで目的の部屋番号を押し、そこの住人に部屋から開錠ボタンを押してもらって中に入ることができます。その辺は日本のマンションと特に変わっていません。

マンションの入り口

 

この鍵を部屋に置いたまま買い物に出かけてしまったことが一度ありました。帰ってからそのことに気が付き守衛所に行って事情を話したが、こちらの中国語も不十分なのでなかなか通じません。何とか住人であることを理解してもらって、入り口のドアを開けてもらいました。




このことに懲りた私は、翌日早速合鍵を作りにタクシーで街に出ました。町は昔城下町であったので、城壁を囲んでいた堀の名残である細い川があちこちで流れているのですが、その川沿いに小さなお店が並んでいる地区があります。

ちょうど日本の夜店のような感じで店主一人座るのがやっとという大きさで、ズボンのすそ上げとか、印鑑造りなどその場で立ち話をしなができるのを待つような商売をしているのです。

合鍵屋も何軒かあり、そのうちの人の好さそうな老人がやっている店に声をかけました。

店主は、愛想よく持って行った鍵と同じような形の鍵素材を選んで重ねてグラインダーで削ってくれました。1個5元であった。安いのでもう1個作ってもらうことにしました。

この2個作ったのが正解で、タクシーに乗って帰って試すと1個は差し込んで回そうとしても回らず開けることができませんでした。

すぐに引き返して苦情を言う気力もなく、タクシーの往復ですでに30元使っていることもあり、1個合鍵ができたことに満足することにしました。
後日、別の用事にで街に出かけた時に鍵を持って行って、帰りがてら例の合鍵屋に寄って事情を話したところ、亭主はこの前と同じ人なつこい顔で笑いながら簡単に手直しをしてくれました。そして今度は開けることができました。

これらの中国語の会話は、あらかじめ電子辞書で調べて文章を考えてから、試しているのですが、やはり生活するうえで必要に迫られてする会話が一番身につく外国語習得法といえます。


中国には表札がない!?

さて、マンションの出入口お話に戻ります。

入り口の右側には日本と同じような郵便受けがあります。各部屋の番号ごとに鍵付きの扉が付いた小さなボックスでこれも日本とかありません。しかし、日本ではそこに自分の名前を貼ってあることが少なくありませんが、中国では全くないということです。部屋のドアにも表札などはありませんし、一戸建ての家にしてもそこに誰が住んでいるのか分かるものは何もありません。

逆に日本に研修に来た中国人スタッフが電車に乗って外の家並を見ていとき、彼らが驚いたのはほとんどの家の門に表札があることでした。それではここは誰それの家ですと自分で言っているようなものだというのです。中国ではそんな危険なことはしないというわけです。

夜中に上の部屋からドリルのけたたましい音が…

私の入居したマンションはまだ新しく、まだ半分も人が入っていませんでした。借りた部屋には家具や生活に必要な電化製品は部屋のオーナーが既に取り揃えてありましたので、入居した当日からすぐに通常の生活ができました。

生活を始めて1週間ほど過ぎたころ、丁度真上の部屋から何やら音がし始めたな思っていたらそのうちドリル工事を始めたようで、テレビの音もかき消されて聞こえないようになってしまいました。しかも日中だけではなく夜中の10時頃までやっているのでたまったものではありません。数日で終わるのだろうと我慢をしていたら、一向に終わる様子がなく、断続的ではありましたが工事を始めてから1カ月も続く有様でした。

同じ階の向かいの部屋も空き部屋で時々夫婦と思しき人たちが不動産業者に案内されて見に来ていました。そんなあるときにドアが開け放しだったので中が見えた時がありました。見ると中は天井もなければ床もない全くのコンクリートが打ちっぱなしのままの状態でした。これでは確認できるのは広さと窓からの景色ぐらいしかなく、購入してから内装を全て一から自分の思うとおりにするのが中国式だとそのときわかりました。

これでは確かに内装工事で1カ月近くもかかるわけだと納得しましたが、そのうち下の部屋も入居者が決まったらしくドリルの音に悩まされるようにありました。これで向かいの部屋も始まったらどうなることかと、新築のマンションを借りたことを少し後悔してしまいました。

エレベーターや階段に信じられないものが…

大がかりな内装工事がしょっちゅうあるために、エレベーターのなかには常にベニヤ板が四方に貼られていました。工事用の資材を運ぶときに内面を傷つけないよう保護するものです。日本でもそうしますが一時的な者であって工事が終われば除去されるものです。ところがそのマンションには2年以上住みましたが最後までベニヤが貼られたままでした。

あるとき、そのベニヤ板の一部に水を被ったような跡がついていました。まさかとは思いましたがそのことはあまり考えないことにしました。しかし、そんなことが何度か続いた後に、ついにベニヤ板に張り紙が貼られました。そこには予想通り「ここで小便するな」と書かれていました(もちろん中国語です)。それで、終わったかと思いきやその次の日には、その張り紙がびっしょり濡れているではありませんか。思わず「さすが中国」と妙に感心してしまいました。

このマンションのエレベーターはよく止まりました。エレベーターには日立のマークがありましたので日立製作所が現地生産したものです。従って品質に問題はないはずですが、よく止まりました。どうも故障ではなく、原因はどこかの階の人がドアを開けた状態でロックをかけ、開いた状態のまま放置しているためエレベーターが止まっているのだということが分かりました。

エレベーターに乗ったものの忘れ物をしたか何かで一旦部屋に戻ったがその間エレベーターを止めたままにしている、あるいは先にエレベーターを止めておいてから家族で外出の準備をしているものと思われました。仕方なく階段を使って上り下りをしているときにそのような状態を途中で確認することができました。他人の都合などあまり考えていないようです。

私は9階に住んでいましたので階段を使うと大変なのでしばらく待つこともありますが、朝出勤のときはそんなことは言っていられません。階段を使うのですが、内装工事の資材が階段に置き放しになっているので歩きにくくかつ危険でもありました。

あるとき、おかれたままになっている便器などをよけながら駆け下りているときに何かを踏みつけそうになり辛うじて飛び越えて踏まずに済みました。まさかと思い振り返ると、まさにそのまさかでした。恐ろしく太いものがとぐろを巻き鎮座していたのです。

内装工事の職人が便意を催したが当然まだ便器も据え置きされていないし、たとえあったとしてもまだ水は来ていません。部屋の中でするわけのもいかず、さりとて小区のなかには公衆便所などありません。進退窮まった彼は滅多に使う人もいない階段で用を足すしかなかったのでしょう。そこに運悪く出くわした自分の不運を呪うべきでしょうか。そのあとでエレベーターが止まっているときは階段を使わずじっと我慢して待つことにしました。

→関連記事:中国の若い女性はお風呂に入らない?

→関連記事:上海の水道水は飲めるのか

→関連記事:上海のマンションの値段・・住宅バブル

 

 

 

 

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