中国の風習

中国の人を名前で呼ぶときはなんと呼べばいいか

投稿日:1月 26, 2017 更新日:


中国にいて中国の人を名前で呼ぶときは多くの日本人は迷うと思います。

日本にいるときに日本人の名前を呼ぶときは○○さん、○○君、○○ちゃんと

相手との関係でそれぞれ選択して使うと思います。

中国で「○○さん」に相当する単語は男性では「○○先生shenshang」,

女性では「○○小姐xiaojie」になると中国語の参考書には書いてあります。

しかし、実際の中国で生活をしていると「先生」と相手を呼んでいる状況に遭遇したことは殆どありません。初対面の相手に対して「○○先生」と呼びかけた方が無難だとは思いますが、仕事関係では役職名をつけて呼ぶのが一般的です。

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また、「小姐」も通常は飲食店に働いている女性を称する言葉です。飲食店で何か注文したくて店員を呼ぶときは「服務員」と叫びます。日本語の「おねえさーん」と呼ぶのと同じです。そして寄ってきた店員に直接呼びかけるのが「小姐」で、「小姐、さっき頼んだ料理はまだなの」というように使います。従って、そのようなシチュエーション以外に若い女性に「○○小姐」と呼びかけるとあまりいい顔をされません。会社の大卒の女性に対して使ったら「私は小姐ではありません」ときっぱりと抗議されました。仕事関係では使わない方がいいでしょう。

「女士」という言い方もありますが、丁度日本の○○女史に相当し、あらたまった感じがして、あまり一般的な呼び方ではありません。

では、男性も女性も通常は何と呼んだらいいのか。それは、その人の姓名をそのまま呼ぶことです。それが中国では一般的なのです。

中国の苗字は「劉」や「王」のように1字が圧倒的に多く、2次の苗字の人に出会うことは滅多にありません。1字の姓だけではいかにも短く座りが悪いせいかフルネイムで呼びます。

苗字だけで呼ぶときは「老劉」とか「小王」のように「老」や「小」などの修飾語をつけて呼ぶ場合が多いです。前者は尊称、後者は愛称になります。

現地の日系企業の中では日本人社員と中国人社員はお互いに苗字に日本語の「さん」をつけて呼び合いますが、中国人同士は年齢に関係なく、姓+名で呼び合います。姓+役職名で呼ぶことも多いですね。

中国人同士で話している会話では、日本人を性で呼んでいます。例えば山田さんのことを話題にしているときは「shantianがこう言っている・・・」などと姓の漢字をそのまま中国語読みして言っていますので、中国語の分からない山田さんは自分のことが話題になっていることが分かりません。

もちろん、分からないようにして悪口を言っているわけではありません。それが普通なのです。



私も、当初中国人の社員を「姓+さん」で呼んでいましたが、折角中国という外国に住んでいるのだからその国の風習に従うことがその国を理解する近道だと考えて、中国語の「姓名」で呼ぶことにしました。

しかし、これが難しいのです。日本人の感覚では「さん」や「君」をつけずに相手の名前だけで呼ぶと「呼び捨て」したことになるので、相手を低く見ていると取られるのではないか抵抗感があるのです。

もちろん、中国の人は「呼び捨て」にされたなんていう感覚は全くないので平気でむしろ喜んでくれるのですが、どうも申し訳ない気持ちになってしまいます。

そこで、私は彼らにこう言いました「中国語の発音の勉強をしたいのでこれから皆さんを中国の発音で中国風に呼びます。だから、発音が間違っているときはその場で指摘して直してください」。こういう言い訳をしないと踏み切れなかったのが事実です。

私は事前に顔と名前をある程度憶えてから会社の中を見て回り、直接名前を呼んでは中国語で話しかけました。「朱海兵、調子はどうだい」「王明国、問題はないかい」。ところが彼らは私の拙い発音を直してくれるどころか、ニコニコして「太棒了」と私の中国語を褒めてくれるだけでした。私の発音を褒めるというより、自分の名前を憶えていて中国で呼びかけてくれたことに素直に喜んでくれたみたいでした。

彼らの名前を正確に言えるようになりたいと努力したことが、それまで本やテープで勉強したよりもはるかに発音の勉強になったと言えます。

→関連記事:再見は別れのことば?それとも再会を期すること?

→関連記事:「乾杯!」と言わずに何と言ったらいいのか

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