中国語

r化にみる上海と北京の確執

投稿日:1月 24, 2017 更新日:

 

中国語の発音を勉強していてひとつの壁になるのがr化ではないでしょうか。中国に行く前に本で中国語の発音を勉強していてこのr化の発音に苦労した経験があります。

rの前の音によって微妙に変化するのがなかなか覚えられなかったのです。

実際に上海に住んですぐに中国語の個人レッスンを受けることにしました。

先生がテキストを用意してそれに沿って章ごとに進んでいくものですが、先生には、最初は発音に重点を置いて教えてほしいこと、ある程度正しい発音ができるまでは先に進まないでほしいとのお願いをしてありました。
日本での英語教育の貧困さを説明し、ただ意味が通じればいいのではなく、その地に住んでいる以上は現地の人の発音を正しく身に着けたいと希望を述べました。先生は主旨をよく理解してくれて、「ではそうしましょう」といってくれました。



3ヶ月程度はほとんど発音に関するレッスンが続いてそれなりに発音がうまくなりましたが、正しいという域までにはさすがに行きません。

発音の練習ばかりではやはり面白みに欠けて、実践的ではありませんので発音は平行して勉強することにして、実際の場面場面での会話の勉強のほうに移っていきました。

そのときまでに疑問に感じていたのは、日本にいるときに参考書に載って覚えるに苦労をしたr化が先生のレッスンで一度も出てこないし、テキストにも載っていないのです。

私は先生にそのことを聞きました。先生の説明は簡単であっけないものでした。「あれは北京の方言なので覚える必要はありません」とつっけんどんに一言行ったきり、レッスンにもどりました。

私はその取り付く島のない態度にあっけに取られましたが、上海人の北京に対する並々ならぬ対抗心を感じて、それ以上話題にすることを避けました。

政治の中心こそ北京ですが、上海が中国の経済、文化の中心であるとの自負があるように見えます。

確かに周辺および南方の省の人たちは北京ではなく上海を目指し、人口が流入しています。自分たちこそ中国の中心にいるとの気持ちを抱くのは頷けます。

そのせいか、テレビのドラマをみていると、盛んにr化の発音が使われているのですが、違和感を感じてしまうようなってしまいました。

→関連記事:nとngの区別はむずかしい?

→関連記事:rの発音ができれば本物の中国語習得も近い

→関連記事:tとdやqとjの発音の違いは清音と濁音のちが

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