中国語

nとngの区別はむずかしい?

投稿日:1月 23, 2017 更新日:

日本人が中国語の発音を学ぶ上で難しさを感じるのが「n」と「ng」の発音です。

「n」は前鼻音といい、舌の先を上の歯ぐきの裏に当てて鼻への息の流れを止めて発音し、[ng]は奥鼻音といって、舌の付け根あたりを盛り上げ、口の中を広げるようにして、やや鼻にかけるようにして発音する、と学習書には書いてあります。

この説明でそのとおりにすぐ発音できる人がいるとは思えませんが、日本でも意識はしていませんが「n」と「ng」を区別して発音していますね。よく例に出されるのは「案内」のンは[n]で、「案外」のンは「ng」であると。ほかにも例が見つかると思いますので何となく違いがわかりますね。

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発音の違いはある程度わかります。簡単に言ってしまえば口の先のほうでンというか、口の奥のほうの喉の近くでンというかです。同時にnとngの前にある母音も口の先で発音するか口の奥「O」に近い音になります。

発音は日本人にはそれほど難しくはないでしょうが、聞き取るのは至難の業です。学習参考書で聞き分けの問題がしばしばでてきますが、繰り返し聞いてもよく分かりません。

読み方はどうでしょうか。安、間、長、送など中国の発音でンで終わる単語は少なくありません。ンでおわる漢字を見て発音が「n」か「ng」か分かるでしょうか。

実は、この区分けは中国人より日本人のほうが得意だというのはあまり知られていません。

どうも、日本人が中国から漢字を取り入れたときに、「n」で発音が終わる漢字はそのままンで終わり、「ng」の発音で終わるものはーと伸ばす音で終わる発音にして「音読み」したようです(多少の例外はありますが)。

先ほどの4漢字、安、間、長、送のピンインはan,jian,chang,songですが日本人はアン、カン、チョウー、ソーと音読みしたわけです。

したがって日本人は漢字を見ればその音読みから「n」か「ng」を容易に区別できるのです。

そのことを自慢したくなった私は会社の周さんに、「n」か「ng」を当てるから問題を出してほしいと言いました。

すると彼は恥ずかしそうにこう言ったのです「私にはどの漢字が「n」か「ng」分からないし、答えを聞いても正しいかどうか判断できません」と。



私はまさか中国の人が区別できないとは思っていなかったので驚きました。どうも彼の故郷(南方)ではもともと「n」と「ng」区別がなく、言い分けられないし、聞き分けもできないらしいのです。

小学校で習ったが結局身につくことはなく、この点については日本人とあまり変りがないレベルのようです。

だから、あまり厳密に「n」か「ng」を識別して覚えることに時間と労力をかける必要はありません。全部「n」で通してもあまり会話に支障はないでしょう。

それよりの多くの会話を実践的に身に着けるほうに時間を割いたほうが中国語習得の近道だと思います。

→関連記事:rの発音ができれば本物の中国語習得も近い

→関連記事:r化にみる上海と北京の確執

→関連記事:tとdやqとjの発音の違いは清音と濁音のちがい

 

 

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