中国の風習

中国での電動バイクの実情

投稿日:1月 22, 2017 更新日:

私が上海に住んでいた数年前は道は自転車ではなく電動バイク(電動自転車)であふれていました。

ひと昔の中国の町の風景写真を見ると道は自転車であふれかえっていました。自動車はまだ庶民には手が届かなく、通勤はほとんど自転車を使用していたためです。

 

日本では、自転車は人力でペダルをこぐことが主であって、電気で駆動させるのはあくまで補助的なものしか認められていません。完全電動式は許可されていないのです。

一方中国ではそのような規制はなく、完全電動駆動自転車は警察への登録もいらないので、自転車を買って使うのと同じ感覚で買って乗ることができます。

自転車なみの安さ

外観はちょうどスクーターのような流線型のものが主流で、一見自転車のように見える小型の物は安く、確か2千元程度で購入できたと思います。当時(2009年頃)は1元が13円でしたので日本円にすると2,600円程度ということになりますが、実際には上海の物価では4倍の価値がありますので日本の1万円ぐらいに相当します。日本で安価な自転車を買うような感覚で手に入れることができますので、急激に普及したわけです。



とは言っても、普通の工場勤務者の2か月分の給料に相当しますので、当然のように盗難が頻発します。工場内の敷地であっても車に鍵をかけたぐらいでは車ごと持って行かれますので、チェーンで柵にしっかりと括り付けておかないと安心はできません。

それでも心配な者はセンサー付きの警報器を取り付けます。

この警報器は人が電動バイクに振れると振動を感知して音を発する仕組みですが、小型のわりには結構けたたましい音がします。

自分の車が危険な状態にあることをわかるためにそれぞれが違うメロディーの警報になっています。自分の聞きなれた警報が聞こえてくると彼らは仕事を放りだして駐輪場に走っていきます。

厄介なのは、一つの警報が鳴りだすと、それに反応して近くのほかの警報もなりだすことです。かなりの音量にしているのでその音波を近隣のセンサーが感応して連鎖反応で次から次と鳴ってしまうのです。数台が一斉に鳴り出しますので、そのけたたましさといったら大変なものです。

音のしない電動バイク

中国の電動バイクは電動といってもモーターバイクと変わらないほど速度が出ます。そして音がほとんどしない上に、交通マナーなどというものはほとんど存在しない(ように感じます)ので危険極まりがありません。

事実、私が勤務していた工場で社員の通勤時の交通事故と言ったら決まって電動バイクと人との接触事故でした。音もなく猛スピードで走り抜けようとするバイクに気づかずに接触してしまうのです。命にかかわるような大きなけがをすることもめずらしくありません。

犯罪に使われることも頻繁にあります。音が小さいので近づいてきても歩行者は気が付かず、バッグをひったくって高速で逃げ去るという事件も少なくありません。

多額の金銭を持ち歩いている日本人はターゲットにされやすく、たびたび日本人がそのような犯罪にあっているため、上海の日本領事館から日系企業に対して注意を促す通知が来たほどです。

中国のある省では、電動バイクによるひったくりがあまりに多いために、電動バイクそのものを禁止しているぐらいですから中国を訪れる日本人はよくよく気を付けなければばりません。

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