中国の風習

偽札をつかまされたらどうするか(中国での話)

投稿日:1月 20, 2017 更新日:

上海で偽札をつかまされたことがあります。

そのときどうするか?

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日本でなら当然警察に届けますよね。そして大騒ぎになり、翌朝の新聞に載ることもあるかもしれません。
上海のお店で買い物をして百元札(当時は約1300円)を含んだ支払いをすると、受け取った店員は必ずその百元札を両手でつまんで広げ天井の明かりに透かします。にせ札ではないことを確認しているのです。意地悪や相手が怪しげだからそうしているのではなく、うするように店側から指示されているからです。それほどにせ札が多いということです。

偽札でないことが確認できたらレジに納めます。複数枚あればいちいち確認するのでレジにはいつも列が出来てしまいます。
大きなスーパーでは長蛇の列になってしまうのですが、最近は現金での支払いは少なく、銀行のカードかクレジットカードで支払う人が圧倒的に多いので解消されてきています。

カード支払いはス-パーでも額の明細を記入した用紙にサインをする手間が掛かりますが、偽札かの確認をいちいちされるようは早いし、万が一偽札が混ざっていれば、店員に突っ返されて別の札を出さなければばりません。代わりのお金がなければその金額分の買い物をキャンセルするしかありません。

偽札が多いので小さなスーパーでもカード読み取り機を導入していて、タバコひとつ買うのでもカード決算でできます。
中国で店舗でのカード決済が急速に普及したのは、その便利さもさることながら、にせ札が横行していることもその要因ではないかと私は思っています。


ところで、店員からつき返された人は別のお札を代わりに出さなくてはなりません。偽札が発見されたのに、それで終わりなんですか?と日本人なら当然疑問を感じると思いますが、そうなんです、それでおしまいなのです。

実際に私もカードが使えない小さなスーパーで夕食の食材を買ったときに、無愛想な店員(愛想のいい店員など見たことがありませんが)が例によって私の出したお札を透かしてみた後で何とか言ってつき返してきたことがありました。

何を言っているのか口調が早くて聞き取れなかったのですが、とりあえず別のお札を出したところ黙って受け取ってまた透かして見た後におつりを渡しました。帰ってからその返された百元札をしげしげと見たところ紙質もインクの色もおかしく別のものと見比べると、明らかに偽札であることが理解できました。



翌日、会社で中国人社員に話したところ、そんなことはよくあることだと言う。いい経験をしましたねとニコニコしている。
警察に届けなくていいのだろうかと聞くと、届けた人が百元損をして、受け取った警官が百元得するだけだという。ではどうするのだと聞くと上手く本物に紛らせて使ってしまうしかないとのことでした。
それではトランプのばば抜きゲームではないかとあきれましたが、一般的には銀行に行って本物に取り換えてもらうというのが正解のようです。さすがに、にせ札と知っていて使うのは犯罪になるようですが、中国の人は何か言われたら知らなかったと言えばいいというぐらいにしか考えていないようです。

しかし外国人である日本人はやめた方がいいと思います。私は銀行には持って行かず、折角だからその百元札は記念に取っておくことにしたので、6年経った今も中国の記憶とともに私の机の中で眠っています。

ところで、その偽札はいつどこで私の財布に潜り込んだのか?いくら考えても分かりません。給料は銀行振り込みで、現金は全て銀行のキャッシュコーナーでカードで引き落とすのですが、銀行から引き出す現金のなかに偽札が紛れ込みことは考えられません。銀行の信用問題になってしまします。いくら中国でもそんなことはないと思います。

そうすると、銀行から引き出した後でということになりますが、中国では百元札が最高額紙幣なので買い物のおつりで百元札をもらうことはありません。出て行くことはあっても、入ってくることはないのです。

ではどうして私の財布の中でにせ百元札がはいりこんだのでしょうか?いくら考えてもこの謎は解けませんでした。ところがそれが分かったのです。

その話は次回の「にせ札をつかまらせる巧妙な手口とは」でお話することにします。

→関連記事:にせ札をつかまらせる巧妙な手口とは

→関連記事:ニイハオトイレの恐怖【上海のトイレはどうなのか

→関連記事:二人の「小鬼」・・・・日本人の秘めたる狂気

 

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